新日本教育図書株式会社
当社は本州西端の山口県下関市に本社があり、英語教材・地域もの・錦鯉の専門誌のほか、沖縄の出版社ニライ社の発売元として、出版活動を50年近く行なっています。

ナビゲーション 英語 錦鯉 書籍 RINKO (English) 会社案内 お問い合わせメール 特定商取引に基づく表示

ご注文

■留学・遊学(2)

留学あれこれ大学・高校・中学|留学生・語学研修生・短期留学生|私立専門学校・私立英語学校・成人学校英語学校・成人学校ホームステイ・アパート・入寮

■最初の1カ月で留学の成否が決まる−−留学生・語学研修生・短期留学生

 ロサンゼルスの下町にリトル・トウキョウと呼ばれる日系人コミュニティの場があります。ここには多くの日本人観光客が物見遊山で訪れるほか、全米各地からも多勢のアメリカ人が足を運んできて散策を楽しんでいます。高くそびえる“櫓”がこの一帯のシンボルになっていて、一番街から二番街に抜ける通 りがロス市内の観光名所になっていることをご存知の方も多いでしょう。その近くに「日米文化会館」というビルがあります。
 日系文化会館はロサンゼルスを中心に活動している日系人のいくつかの文化サークルの拠点になっていて、また商工会議所や図書館などの公共機関が入居するビルですが、通 称“アメリカ留学センター”と呼ばれる「アーク・インターナショナル」もこの中の402号室に本拠を置き、“教育110番”として日本からのアメリカ留学生のための便宜を図っています。代表者は野村ちえい氏で、24時間体制を敷いて、多くの留学生のためにアメリカでの母親代わりの役を務めています。
 さて、近年はアメリカへの「留学」がブームとなって、日本人留学生が急増していますが、一般 的に言って、下記のような傾向が「米留」のおもな理由になっています。

(1) 一流大学に入学できなかったため、アメリカの大学に入学して箔をつけたい。
(2) 大学に何度も落ちて、日本での居場所がなくなった。
(3) 就職難のため、日本では自分の希望する職業に就けない。
(4) アメリカが優位に立っている分野の勉強をして、国際的に通用する人材になりたい。
(5) 地方から東京の大学に入るより、むしろアメリカでの留学費用のほうが安くつく。

 実際、東京での学生生活は授業料を併せて年間300万円以上かかりますが、アークから提示されている4つの予算案も(A)200万円以下、(B)250万円以下、(C)350万円以下、(D)450万円以下となっていて、平均すると、ほぼ同額です。アメリカの物価が安いこともあいまって、特別 な贅沢でもしないかぎり、旅費を含めて、金銭面では地方の学生が東京の大学で過ごすのと似たような金額になります。
 ちなみに、(4) のケースが本来の留学生のあるべき姿で、残念ながら(1)〜(3)は消極的な意味での留学で、むしろ「遊学」と言わざるを得ないでしょう。ともあれ、日本から年間に6万人以上の留学生がアメリカに向かっていますが、一口に留学と言っても多種多様で、およそ次のように区分できます。

(a) 留学生……私費であれ、奨学金を受けるにしろ、正規の大学や高校に入学する者。
(b) 語学研修生……おもに私立の英語学校で英語を覚えようとして渡米する者。
(c) 短期留学生……夏休みなどを利用して英語に親しもうとする者。

 正式な留学生とは (a) のケースで、彼らは米国にしかない科目を履修するとか、国際感覚を身につけたいとか、渡米前から明確な目的を胸に抱いています。ただし、アメリカの大学は仮に入学できたとしても、卒業が難しく、一流大学に入った85%の者が語学不足に加えて、ホームシックにかかるなどして、ひとり身の寂しさに負けて卒業できていません。
 (b) の場合、本来の留学の意味が希薄になっています。日本での居場所がなくなったなどの理由で渡米した者は、とかく本物の遊学生になりがちで、彼らに「何のために渡米してきたのか?」とたずねても、はっきり答えられない者が多くいます。しかし、なかには私立英語学校から大学へと進み、さらに大学院に席を移して勉学にいそしんでいる優等生もいます。遊学であるにしても、せっかくの機会ですから、せめて「日常英会話」だけでも身につける目標を定めるべきでしょう。
 (c) は2〜10週間くらいの短期研修ですが、はっきり言って国際感覚を身につけるだけですから、言葉でのハンディキャップの心配はありません。世界共通 語のハッピースマイルとゼスチャー入りのボディ・ランゲージで事足りるでしょう。しかし、あまり小さな子の留学は逆効果 で、一般的に言って、10歳以上からの留学が適当と思われます。

 留学・遊学のいずれであれ、現地の学校事情に詳しい信用のある機関に相談すべきで、行き当たりばったりの渡米はムダな時間を費やすことになりかねません。米留は最初の1カ月間が肝心で、その期間にきっちりした勉学の場ができなければ、ずっと悪い状態が続くと考えていいでしょう。その逆に、最初さえうまくいけば、滞在が楽しいばかりか、英語力もどんどん向上します。