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■YESの英単語入門

英単語を忘れないために私たちは何をすべきか?

YESの英単語入門

『YESの英単語入門』<全10巻> 各巻ともA5判、224ページ、定価1,020円(消費税込)

 人は母国語における日常語を日々の生活の中で自然に覚えていきます。また、学校で教わる言葉は、各分野の専門語ですから、使わない単語はいったん忘れてしまいますが、社会に出て仕事との関連が生じたときによみがえってきます。
 ところが、日本人にとっての英単語は日常的に使うものでないため、英語に毎日接している英語教師は別 として、一般の人なら覚えた端からどんどん忘れていくのがふつうです。せっかく記憶した英単語を忘れないためには、私たちはいったいどんな手を打てばいいのでしょうか?
 英単語は漢字を覚えてきた要領で「語源」と「絵」のイメージを組み合わせて学ぶといいでしょう。漢字には200余りの偏や旁がありますが、英語もまた限られた数の語源からすべての単語が派生しているので、「語源法」を利用すれば、関連語をひとまとめに記憶できて、1つの語源で50語以上の単語を覚えられます。しかも、連想できる形で頭に組み込んでいるので容易に忘れません。
 そのうえ、核になるキーワードに対して、自分なりのキーピクチャーを描いておけば、そのイメージが語源との相乗効果 を発揮して、記憶を呼び起こしてくれるのです。
 丸暗記は絶対にダメです!覚えても、覚えても、どんどん忘れていくなんて――あまりにも悲しすぎます。

「ビジネス英語」という英語はない

 「ビジネス英語」(商業英語)を学びたいというニーズが根強くあります。ありていに言えば、「ビジネスの場でよく使われる単語やフレーズ」はあっても、英語はビジネスのためだけに生まれた言葉ではないわけですから、ビジネス英語という特別 な英語があるはずもありません。ともあれ、ビジネスの場で必要になる会話は、大まかにとらえて次の2種類しかありません。
 (1) 仕事の話
 (2)(広い意味での)世間話
 ビジネスの場でどちらが大切かと言えば、(1)のほうに決まってます。(2)は日常会話の延長であり、要するに教養の問題ですから、ここで論じるテーマではありませんが、(1)の会話をこなすには、大雑把に言って、少なくとも下記のような知識が必要です。
 (a) 財務知識(金銭がからむため、会計や銀行業務等に関する知識が必要)
 (b) 法律知識(契約がからむので、商法や貿易に関する知識が必要)
 (c) 商品知識(扱う品物の製造過程から消費者が利用するまでの知識が必要)
 (d) 流通知識(市場調査をはじめ、販売面はもとより、広告宣伝等の知識が必要)
 このほかにも学ぶべきことがたくさんありますが、ひとまずビジネスにまつわるもろもろの知識を日本語で学習することが先決です。こうした専門的知識は実践の場で身につけるほうがわかりやすいし、学習時間も少なくて済みますが、残念なことに日本の授業はほとんどが講義(レクチャー)型です。
 一方、アメリカの授業には生徒が参加する方式が多く、体験的な知識を身につけるには、いっそのことアメリカの教育機関で学んだほうが手っとり早いのですが、残念ながら先生や学友が話している英語がわからなければその方法は採用できません。
 なお、すでにビジネスの知識を持っている人がビジネス用の英語を学ぶ場合、なにはともあれ単語を覚えることでおおかたの目的を達せられますが、単語を覚えるには「語源法」と併せて、「絵」でイメージ化する方法で学べば、ひとたび頭に入った言葉は容易には忘れません。
 語源法を使えば、たとえば allege(申し立てる)という語なら<al(へ)+ lege(法律)>に分解することで語源を導き出せます。そして、語源の lege が legal(合法的な)という語の親戚であることが予測でき、この語を展開すると<leg(法律)+ al(形容詞語尾)>という語源を確かめられます。ついで、legislate(法律を制する)が<legis(法)+ late(運ぶ)>であることも了解できます。
 これらの語が本家本元の law(法律)と因戚関係にあることも一目瞭然で、lawyer(弁護士)をキーピクチャーとして絵柄でイメージしておけば簡単には忘れません。以上のいくつかの語から派生する別 の品詞や合成語を併せると、少なくともlaw 関係だけで50語以上を関連して覚えることができます。
 母国語なら日常生活の中で覚え、それを使っていくことでおのずと身についていきますが、英単語は使う機会が少なく、覚えても覚えても覚えた端から忘れてしまうのが実状です。しかし、語源法で覚えればどこかに手がかりが残せます。英単語の丸暗記はエネルギーを消耗させるだけです。
 専門分野での英語攻略は、その領域で使われている英単語を覚えることにほかなりません。究極的には、英語力とは単語力にほかならず。これは日本語でも事情はまったく同じです。
 なお、表現について言うと、ビジネス英語は知らない人同士での会話ですから、原則としてフォーマル(公式)な言葉が多くなります。言い換えれば、丁寧表現が多く使われるのです。したがって、子供たちや仲間うちで多用される短縮形(contracted form)も少なくなるのがふつうです。
 要約すると、ビジネス英語を身につけるには、次のような過程を踏むのがふつうです。
 (1) まず、ビジネスによく使われる必須用語を日本語で知っておく。
 (2) 専門用語を英単語に置き換えるとき、語源法を活用して記憶する。
 (3) 表現は日常英語における丁寧語の延長だから、応用する要領を覚える。
 ビジネス英語に限定せずとも、知っておくべき英単語として約30,000語が必要ですが、この方面 の学習が軽視されている向きがあります。というより、時間的余裕がなくて、単語を覚えることにまで手が回らないのかもしれません。
 そこで、本格的な学習と併行して、ふだんから英語の語源に親しんでおく必要がありますが、下記に示す当社刊行の教材を利用すると効果 が上がります。関心のある方は当社のホームページをごらんください。