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英語学習室(1-1)音則法(1)-- Simple is Best
(1) より
話し言葉の1フレーズは3秒以内で
“Hello !”や“Bye !”を言えない日本人はまずいないはずです。挨拶や返事などで使われている一語文は、たいてい0.5
秒程度のものが多く、“Alright.”“Okay.”“Please.”“Sure.”“Sorry.”“Uh-huh.”などのフレーズはいずれも0.5
秒前後の長さです。
“How are you ?”や“Nice to meet you. ”などの挨拶言葉は、やや長くなって0.7〜0.8
秒かかります。“How's it going ?”(1-6) もほぼそれくらいの長さで、“How
do you do ?”や“How're you doing ?”などの挨拶も1秒もかからないフレーズです。
1秒前後のフレーズをレッスン1から取り出すと、“Are you from Japan?”とか“Please
call me Meg.”がありますが、0.5 秒と1秒との塀の高さの違いに改めて驚かされます。0.5
秒の一語文なら簡単に言えても、1秒の長さになると、しばしば口がもとらなくなるからです。
英語の話し言葉の1つのフレーズは長くても3秒以内に収まっていますが、とりあえずブック1の中から0.5
秒ごとの文例を抜き出し、音則上の区切り線を入れて示しておきます。
(1) Thank you. (1-2) …0.5 秒
(2) May I|take your|order
? (1-10) …1.0 秒
(3) Can you|tell me|where
my|seat is ? (1-2) …1.5 秒
(4) Could you|spell your|first
name|for me ? (1-7) …2.0 秒
(5) I'm|looking|for
a|present|for
my|husband. (1-4) …2.5 秒
(6) May I|speak to|Mr.|Jones|in
room|313,|please
? (1-8) …3.0 秒
(6)のフレーズを2つに分けて別々に言ってみると、長さがうんと短くなります。
(a) May I|speak
to|Mr.|Jones,|please
? …1.6 秒
(b) in room|313 …1.0 秒
つまり、(a)だけなら息つぎせずにいっきに言えますが、(b)を挿入すると、一呼吸入れるため、1つのフレーズにすると、速度が遅くなってしまいます。この事実からして、長い文を言うより、できるだけこまぎれにして言うほうが話しやすいことがわかります。それと同じ現象が(5)の文と次の(7)の文との関係において明らかになります。
(7) I'm|looking|for
a|nice shirt. (1-4) …1.2 秒
なんと(7)は(5)の約半分の時間しかかかりません。その理由は1つの文中に情報量
が多く入ると、一息で言えなくなって、息つぎしなければならなくなるからです。参考までに、シンタックス法による意味上の区切り線を入れて、両文を比較してみましょう。
(7) I'm / looking for
/ a nice shirt.
(5) I'm / looking for /
a present / for my husband.
(7)が「私は/捜している/かっこいいシャツを」という3つの情報に対して、(5)は「…/…/プレゼントを/私の夫のために」と、情報が4つで1つ増えています。たったこれしきのことで約2倍の長さになるわけですが、(5)の文は次の順序で練習すればうまく言えるでしょう。
(1) for my husband だけを繰り返し言う。
(2) 次に a present を加えて口になじむまで練習する。
(3) こんどは文頭の I'm looking for を何度も言ってみる。
(4) そのあとに a present を続けて言う練習をする。
(5) 最後に全部の文をいっきに言う。
長い文は短い文を組み合わせてできているわけですが、ふつうの単文は1.5〜2秒の範囲に入ります。2.5
秒以上のフレーズは軽い息つぎを必要とし、日常会話文での3秒は最長の文に属します。それ以上に長いフレーズもありますが、どんな形をしているか見てみましょうか?
(8) One|hamburger,|one|small|french
fries,|and|one|medium
coke. (1-9) …4.0 秒
(9) Please|make sure|your
seatbelts|are fastened|and
your seats|are in the|upright|position.
(1-2) …5.5 秒
(8)はファーストフード店で注文するときのフレーズです。3つの物を頼んでいるので、平均すると1つの情報が約1.3
秒になります。ともあれ、いっきに4秒の話をするには、事前に繰り返し練習をしておく必要があります。
(9)は飛行機が離陸するときのスチュワーデスによる注意事項の機内放送です。この文は
and(等位接続詞)で結ばれた重文ですが、前半と後半をそれぞれ単独に言うと、それぞれ2.5
秒ずつしかかかりません。1つの文を長くすると、とにかく全体が長くなるのです。(7)の文で示したように部分部分を区切って練習し、最後にまとめて言うのがスピーキングのコツです。
トーク・ショウでのしゃれたおしゃべり、ニュース・キャスターによる報道、プロの司会者のもってまわった言い方など、長いフレーズが多々あるものの、一般
の日常会話を接続詞のところで切ると、長くても3秒 以内の言葉になります。すなわち、3秒
の話が聞けて、3秒 の話が言えるようになれば、日常英会話をマスターできたといっても過言ではありません。
それでは、まず1秒のフレーズから始めて、1.5 秒〜2秒をしっかり練習していけば、そのうち2.5〜3
秒のフレーズもこなせるようになるでしょう。“Never give up! Do your
best !”の心意気で頑張ってください。
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