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英語学習室(1-2)音則法(2) -- Simple is
Best (1) より
英語の発音は音楽的7要素で攻略
英語は著しく“音楽性”に富んだ言語です。音感の鋭い人なら、よくその音を聞き分けますし、“絶対音感”を持つ人なら、英語のサウンドを音符に移せるかもしれません。
さて、英語の「音則法」上のキーワードは、(A)「シラブル」(B)「アクセント」(C)「リズム」(D)「リンキング」(E)「テンポ」(F)「イントネーション」(G)「メロディ」の7つがありますが、その音楽性をブック1の中から1.5
秒前後のフレーズで検証してみましょう。
(1) Would^you|like|to
have the|can ? (1-3)
(2) Would^you|like^a|nother
cup^of|coffee
? (1-4)
(3) I'm|really|happy|to
meet^you. (1-1)
(4) 3|F^is|down|this^aisle.
(1-2)
(5) Do you|want^to|leave^a|message.
(1-8)
(6) Wha|t^would^you|like|to
eat|today ? (1-3)
(7) Is|Mr.|Par|k^a|vai|lable
? (1-8)
(8) Mar|k^i|s^not|here|right
now. (1-8)
(9) Could^you|ask^her
to|call me ? (1-8)
音則法による区切り線のところで軽いポーズ(間)をあけて読んでください。なぜなら、音則法は
(A)「シラブル」(音節)のあり方に基づいて成立しているからです。
1音節の英単語は<子音・母音・子音=CVC>という3つの音の並びで成り立ち、その母音<V>の部分に
(B)「アクセント」(ストレス=強勢)があります。そして、2音節になると2つの母音にアクセントの強弱が生じ、さらに3音節では、“強・中・弱”というストレスになります。そのことが英語に
(C)「リズム」(韻律)をもたらしています。
さて、前述した9つの文を読んでみると、(1)が最も言いやすく、下になるほど言いにくくなることがわかります。どうしてでしょうか?
(1)と(2)の違いは like のあとに子音がくるか、母音がくるかの違いで、(2)の
another での‘a’が like に (D)「リンキング」(連結)されているぶんだけ難しくなります。would
と you もリンキングされていますが、この両語はもはや1語のようになっています。
(3)の難しさは really という単語が挿入されている点で、この語を除けば1秒もかからないフレーズです。really
の難しさは〔r-〕のサウンドを含んでいるからですが、これは音則法以前のPV法での基礎音の問題です。
(4)は F[ef]と is とがリンキングして「エフィーズ」のように聞こえますが、この部分がうまく言えないと、あとの言葉が続きません。(5)は2カ所でリンキングしています。want
to と書きましたが、実際には wanna と1語のように発音されます。
(6)について言うと、what で始まる文は“Wha|t's^up
!”(1-6) や、“Wha|t's^your|name
?”(1-7) での〔-a-〕が短母音であるため、‘wha’のあとに“音の真空地帯”ができています。厳密に言うと、what
の語末の‘t’が would の‘w’にリンキングされ、その部分が日本人にとって非常に難しくなります。つまり、what
の‘t’と would の‘w’の子音が続いて、ブレンド音のようになるため、この2つの音が短縮される結果
、(E)「テンポ」(速度)に影響する微妙な音則が生じています。実際には‘t’の音がかすかに残っていますが、非英語人には難しすぎるので、最初は無視して「ホワッ・ウッ・ジュー…」のように言ってもかまわないでしょう。
(7)(8)は人名(Park と Mark)での語末の‘k’が次に続く母音にリンキングされているので、ここをうまく切り抜けないとあとが続きません。(7)は「パー・カ」で間をとって、「ベイ・ラブル」と続けるのがコツです。(9)でも「マー・キ」で間をとりますが、これは(6)の
what would と同じ理屈で、is の‘s’と not の‘n’がリンキングされ、〔sn〕というブレンド音になるので、日本人には非常に難しいリンキングになります。
(9)では ask と her がリンキングされるとき、‘h’が消えるため「アス・カー」のようになり、さらに
to を続けて言います。意味のうえでは to call は切っても切り離せない間柄ですが、音則はそんなことにはおかまいなしに自分のルールを優先させます。なお、could
you も would you と同じに1語のようになっています。また、厳密に言えば
call me の部分も語末の‘l’と語頭の‘m’との間で、かすかながらリンキングが生じています。
そしてまた、英語が話されるとき、後ろになるほど音調が低くなる“下降調”と、尻上がりに音調が高くなる“上昇調”とがありますが、これが
(F)「イントネーション」(抑揚)で、話し口調では音の高低による音楽性が加味されます。大まかに言って、上昇調は“yes・no”で答を求める疑問文に用いられ、そのほかの文が下降調と見ていいでしょう。
なお、(7)(8)(9)のフレーズでは、mister、Park、Mark、here、her
などの語に〔er〕や〔ar〕という母音が入っているため、滑らかな (G)「メロディ」(旋律)をかもし出しています。また、(1)(2)(5)は流れるようなメロディですが、(3)(4)は
really や down の語が流れを中断して別のメロディを作っています。
シラブル、アクセント、リズム、リンキング、テンポ、イントネーション、メロディ(音節・強勢・韻律・連結・速度・抑揚・旋律)
の相関関係を調べながら、英語の音楽性を大いに楽しんでください。“Never
give up ! Do your best !”の精神で日常英会話をモノにしましょう。
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