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英語学習室(1-4)音則法(4) −ーSimple is
Best (1) より
「音則法」の第一歩は 音節から
英会話を多少でもかじったことがある人なら、“Simple
is Best”レッスン1−1に出ているフレーズなら、ほとんど耳にしているはずです。自分で使えるかどうかは別
にして、聞くだけなら、なんとはなしにわかるのではないでしょうか。しかし、わかったからと言って、一足跳びに次のレッスンに移るのは早計です。
本講座の最終目標は英語を話せるようになることですから、吹込者のギルバートおよびグレースと同じように発音できているかどうか、試しに自分の声をテープレコーダーに録音して比べてみてください。個々の音が微妙に違っていたり、音程が狂っていたり、速さが一致しなかったり、リズムが合わなかったり、そんな場合、あなたの英語の発音は何らかの問題を抱えていることになります。
さて、レッスン1-1には英語特有の音の法則がふんだんに出てきますが、まず「音節」(シラブル)の様子を確かめておきましょう。なぜなら「音則法」の成立は、常に「音節」のルールに基づいているからです。つまり、個々の単語で成立している音節は、文になると単語同士がつながったり、1つの単語が途中で切れたりして、音の転化現象が生じる結果
、短い文では「いくつもの音節を持つ1つの単語」のようになってしまいます。たとえば、“Take
it easy.”というフレーズでの音節を調べてみましょう。
Ta|ke^i|t^ea|sy ……リンキングした状態
〔t・a-e|k・ i|t・ee|zi〕………PV法による表記
[teik it i:zi]………発音記号
個々の単語の音節は、take が<CVC>型の1音節、it
が<VC>型の1音節、easy が<V|CV>型の2音節で、合計すると4音節です。ところが、文になると3つの単語がリンキングして1つのかたまりになるため、音節のあり方が変化して
it が真ん中で2つに分断されてしまいます。
つまり、「1つの音節には1つの母音しか含まない」という原則があるため、こうしたリンキングが起こりやすくなるのです。要するに、英語の1音節の単語は、大半が<子音・母音・子音>と並んだ3つの音から成る<CVC>型で、母音(V)の部分に「アクセント」が置かれます。ちなみに、アクセントはまた「ストレス」(強勢)とも言われます。
(C=consonant=子音、V=vowel=母音)
ところが、2音節以上の語になると、アクセントに強弱が生じて、さらに3音節では次のような3段階の変化が生じてきます。
第1アクセント(primary accent)…… 一番強く発音される
第2アクセント(secondary accent)…… 二番目に強く発音される
弱アクセント (weak accent)…… 弱く発音される
たとえば、PV法のキーワードの valentine [va |len
|tain]という単語を例にとると、最初の母音が一番強く、最後の母音が次に強く、真ん中の母音が一番弱いアクセントで発音されます。この現象は文になっても同様で、ある語の母音は強く、別
の語の母音は弱く、もう1つの語の母音には中間の強さのアクセントがくることになり、そのことが独特な美しいリズムを作り出し、英語を音楽性豊かな言葉にしています。
“Take it easy.”などの短い文は、文というより、音則上は1つの単語と見たほうがいいくらいです。それと同様、first
of all や not at all などの決り文句も1つの単語としてとらえたほうがわかりやすいでしょう。
なお、“Take it easy.”の音則では、〔t〕のサウンドが〔l〕に近い音に変化していますが、この短いフレーズを口にするとき、個人差は別
として、ふつう0.6〜0.7 秒という短さで話されます。したがって、少しくらい音がずれても、似たような音が出せているわけです。しかし、ごまかさずに、正確に発音できるよう練習することが上達の秘訣です。
音声の基礎練習を怠ると、文が長くなったとき、口の動きがどこかで破綻しやすく、しどろもどろになるからです。話す作業は脳に大きな負担をかけるので、せめて音則だけでも何も考えなくてすむよう、短い文を正確な発音とリズムで言えるように練習してください。
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