|
英語学習室(1-5)シンタックス法(1) Simple
is Best (1) より
省エネ文で英文の20%がこなせる
ブック1に出てくる省エネ文は30種近くあります。これは全体のほぼ2割に相当する比率ですが、まずそれらを列挙して、どんな傾向があるかを見てみましょう。
(1) Chicken, please. (1-3)
(2) A beer, please. (1-3)
(3) One moment, please. (1-8)
(4) Double bourbon, please. (1-9)
(5) One fish sandwich, please. (1-10)
(6) Combination number three, please. (1-10)
(7) No, straight. (1-9)
(8) Oh, my mistake. (1-2)
(9) More coffee ? (1-4)
(10) Any flies ? (1-10)
(11) Anything else ? (1-9)
(12) Something to drink ? (1-10)
(1)〜(6)は please を加えただけのフレーズですが、(1)では
chicken という名詞に please を添えているだけです。(2)は冠詞の a で
beer が1杯であることを限定しています。(3)〜(6)の主役は moment(瞬間)、bourbon(飲み物)、sandwich(食べ物)、three(数字)と、いろいろですが、いずれも
please を付け加えただけの省エネ文にすぎません。
(7)は straight という語に no を添えただけで、この語が名詞・形容詞・副詞のどれに当たるだろうかなんて考えずに使うべきです。(8)は
my が mistake を限定し、さらに驚きを表わす間投詞の oh が添えられています。
(9)(10)は名詞の性格を限定する形の省エネ疑問文です。(11)は else
が後ろから anything を修飾し、(12)では不定詞の to drink が something
を修飾しています。どちらも典型的な疑問文で、何も考えずに無意識に使えるようにしてください。なお、to
drink の to は“到達点”を示す前置詞ですから、これから飲む何かについてたずねているわけです。
(13) Ladies and gentlemen. (1-2)
(14) One beer and one Coke, please. (1-3)
(15) Beef or chicken ? (1-3)
(16) Regular or light ? (1-9)
(17) For here or to go. (1-10)
(18) Small, medium, or large. (1-10)
(13)(14)は名詞を and で結んだ省エネ文です。(15)〜(18)は
or で結んでいますが、(16)では形容詞を、(17)では for here と to go
の句同士を結んでいます。(18)の or では三者の選択を迫っています。
(19) On the rocks ? (1-9)
(20) Out of twenty. (1-9)
(21) Welcome to Hawaii ! (1-1)
(22) Welcome to our home ! (1-1)
(23) Welcome to Burger King ! (1-10)
(24) Welcome aboard ! (1-2)
(19)(20)は前置詞句の省エネ文です。(21)〜(24)は
welcome という間投詞で先導し、そのあとに< to +場所>の形をとる省エネ文です。ただし、aboard
という副詞は<on + board (甲板)>が語源ですから、to は不要です。この種の<a+単語>から成る単語は、afresh
(改めて)、aback (後ろへ)、ahead (先へ)、adown (下方へ)、abroad
(海外へ)、alive (生きて)、afoot (徒歩で)など何十個もあります。辞書から拾い出して、a
を除いた単語の意味を調べれば、知っている単語が百以上増やせるでしょう。
(25) Just looking.
(26) Next in line. (1-10)
(27) Long time no see. (1-6)
(25)は動詞の進行形を使った省エネ文です。(26)は“I
can help the next person in line.”の省エネ文です。さらに省力化が進むと、“Next!”
だけになります。
(27)は昔のハリウッド映画の西部劇でインディアンの酋長が白人に向かって使っているシーンを見受けますが、『中日大辞典』によると、上海の商業地区で中国人が外国人との商取引きで使っていた訛りのある「ヤンチンピン話(ホア)」という中国式英語に由来するとのことです。同辞典はこれを
Pigeon English としていますが、正しくは pidgin (発音は pigeon とほぼ同じ)で、これはもともと
business という語の中国語訛りという説があります。しかし、広義には、pidgin
English はアジアやアフリカなどの土地の言葉が混入した変則的な英語を指します。ともあれ、両者の関係は中国語と並べてみるとよくわかります。
Long time no see.
好久 不 見
ハオ・ジュウ・プー・チェン)
この文は“It's been a long time. ”(1-6)に相当しますが、“I
haven't seen you for long time.”のような固苦しいフレーズにすると誰も使いません。ともあれ、“Long
time no see.”というフレーズは、今日では言葉の帰化人として立派なアメリカの市民権を得ていて、たとえば久し振りにステーキを食べるときなど“Long
time no eat.”と言います。
|