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英語学習室(2-4)シンタックス法5 Simple is Best (2) より

キーセンテンスをとらえるコツ

 “Simple is Best”はあくまでも英語を話せるようになるためのシステム教材です。英語が聞けるだけで楽しいかもしれませんが、言葉は2人で交し合ってこそ会話になるわけで、話せなければ“半人前”でしかありません。英語を話せることがどんなに楽しいことか、話せる人だけが知っているのです。
 さて、ブック1を終えて、いくぶんかでも口が滑らかに動くようになったでしょうか。では、次の文を口に出して言ってみてください。

 Can you / tell me / where / the nearest convenient store is ? (2-9)

 “Can you tell me 〜”まで言ったところで、まさか息切れしたということはありませんか。予想どおりですが、そういう方が多くいらして、この稿はそれをなんとかしなくてはと思ってのテーマです。
 この文はじつは後半の“〜 where the nearest convenient store is?”のほうがキーセンテンスで、関係副詞で導かれる従属節であるがゆえに、「どこに/一番近いコンビニが/ありますか」と日本文の語順と並びがほぼ同じになっています。要するに、必要な部分さえ聞けて言えればいいわけで、この文は日本人には覚えやすいはずです。
 前半の「(私に話)してくれませんか?」の“Can you (do) 〜 ?”という形は、いうなれば“枕言葉”のような存在で、文頭が<助動詞+S(主語)>型は次に続く動詞に掛かる言葉です。したがって、文の音調の流れを作るという意味で、和歌での枕言葉(特定の語の上に付けて修飾し、句調を整える語)と間合いが似ており、「あおによし」や「ひさかたの」のつもりで覚えればいいでしょう。助動詞で始まる疑問文の形を一覧してみましょう。

 May I (do) 〜 ?
 Can I (do) 〜 ? 
 Could I (do) 〜 ?
 Can you (do) 〜 ?
 Could you (do) 〜 ?
 Would you (do) 〜 ?
 Would you like 〜 ? 
 Would you like to (do) 〜 ?
〜していいですか?
〜していいですか?
〜してよろしいですか?
〜してくれませんか?
〜してくださいませんか?
〜していただけませんか?
〜はいかがですか?
〜したいですか?

 ブック2から文例を抜き出しておきますが、枕言葉の部分を除くと、どれも簡単なフレーズばかりです。

 May I / have your name, / please ? (2-1)
 May I / see your passport / or another form of identification ? (2-5)

 Can I / see it, / please ? (2-4)

 Could we / have a few more minutes ? (2-2)
 Could we / see a menu ? (2-3)

 Would you / prefer a smoking / or a non-smoking table ? (2-1)
 Would you / like a salad / or soup ? (2-2)
 Would you / like a cocktail / or something to drink / before your dinner ? (2-1)
 Would you / like a baked potato / or french fries ? (2-2)
 Would you / like sour cream, / chives, / or butter / on your potato ? (2-1)

 なお、疑問詞に導かれる疑問文であっても、疑問詞がA(Adverbial =副詞類)である場合は、それなしでも文として成り立っており、これを除くと助動詞で先導される疑問文になりますが、疑問詞がO(目的語)の場合はこれを欠くと文として成立しません。

 How / would you / like that / cooked ? (2-2)
 What / would you / like ?
 What / can I / do for you ? (2-4)

 また、一般動詞が疑問形になったとき、助動詞の do を水先案内人に据えますが、このとき語順はほかの助動詞の場合とまったく同じになります。ただし、三人称単数で does の形があるという点において、原形の形が1つだけの can や may などとは性質を異にしています。

 Do you / have a reservation ? (2-1)
 Do you / have another color ? (2-4)
 Do you / have another one ? (2-5)
 Do you / have a size five ? (2-4)
 Do you / have a bigger size ? (2-4)
 Do you / have a passport / or another from of ID ? (2-5)
 Do you / have the time ? (2-8)
 Do you / know the time ? (2-8)
 Do you / know what time it is ? (2-8)
 Do you / take traveller's cheques ? (2-5)

 Does this bus / go to Waikiki Beach ? (2-7)

 そして、疑問詞に導かれる疑問文の場合、語順の理屈がほかの助動詞と同じになります。

 How / does it / fit ? (2-4)
 How much / does it / cost ? (2-7)
 How long / does it / take to get / there ? (2-6)
 What / do you / recommend ? (2-3)
 What size / do you / wear ? (2-4)
 What time / does this store / close ? (2-8)
 Which bus / do I / take ? (2-7)
 What time / does the bus / leave / from here / to Waikiki ? (2-8)

 “Simple is Best”の1冊ごとに約300フレームが入っていますが、個人差があるにしても、練習しなければ言えない文はその15%の50弱だと思います。そのじつ、ブック2は<助動詞+S(主語)>の枕言葉さえ押さえれば難しいフレーズはほとんどありません。ブック1に比べると、攻略は容易でしょう。