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■英語学習室(4−2) PV法(2) Simple is
Best(4)より
2002.7.17(水)
■sellを聞き取る
ブック4レッスン7で盛んに出てくるsellという単語を聞き取れましたか?
sellは外来語表記で「セル」と書くせいで、多くの日本人がそのように発音しますが、グレースが発音するsellは「ソー」のように聞こえます。グレースだけでなく、多くのアメリカ人が状況によってはグレースと同じように発音します。この傾向は決してグレースだけの個人的特徴ではありません。
sellは日常的にあまり多く使う語ではありません。ビジネス専用の単語と見なしてもいいくらいです。たとえば、お店で売り手にある特定の品物を扱っているかどうかをたずねるとき、ふつう“Do
you have〜?”の文型を使って言うことが多いので、無理にsellを使う必要はありませんが、そうはいっても実際に使っている言葉ですから、やはりどんな音声であるかを耳になじませておくにしくはありません。
では、とりあえずテキストに出ている次の4つの文でsellの発音練習をしてみましょう。
(1) Do you sell cigarette?
(2) Do you sell bread here?
(3) Do you sell Japanese newspapers here?
(4) Do you sell sun tan lotion here?
じつを言うと、これらのフレーズでのsellはキーワードではなく、その目的語の名詞が正真正銘のコンテント・ワード(フレーズの内容を表わす語)になっています。したがって、(4)のsun
tan lotionではsellは聞こえなくていいくらいです。「ここには××があるのか?」と念押し気味に聞くわけですから、むしろa
hereのほうを強く言わなければなりません。
辞書によると、sellとcellの発音記号はまったく同じで、PV法でも〔c-〕は〔s-〕の別
の綴りとしているし、両者の中の短母音の〔-e-〕は同じサウンドですから、記号上では両者はまったく同じになりますが、実際のsellはときおり違って聞こえます。
cellはたいてい文中のキーワードとして使われますが、sellは前後関係ではっきり発音しなくてもわかるため、しばしば素早く発音されて、語頭子音の〔s-〕しか聞こえないこともあります。
なお、sellの過去形および過去分詞形はsoldで、この語に含まれる母音はroseの中にある二重母音の〔o-e〕と同じです。したがって、sellとsoldとに共通
するサウンドがあっても何ら不思議ではなく、たまたまsellと表記されただけかもしれず、「セル」ではなく、じつは「ソー」と聞こえるほうが自然なのかもしれません。sellとsoldの関係は古い発音を調べてみないとわかりませんが、当面
はsellを聞き取れることがテーマですから、この問題はこれくらいで打ち止めにしておきましょう。
先に理屈があって、それに音が当てはめられたのではなく、音が先行して、あとから理屈を付け加えたことがよくわかる例でした。
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