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英語学習室(4−3)音則法(8) Simple is Best(4)より
2002.8.1(木)
■andをめぐっての音則
ブック4のレッスン9に下記のようなやりとりがあります。音則上の区切り線およびリンキングする場所に印を入れて示しておきます。
C : Would_you | like | cream_and | sugar?
J : Black_is | fine.
would youでのリンキングはさておき、そのほかでリンキングしている2カ所を、さらに細かく分析すると、下記のような音則を示していることがわかります。
| crea | m_and | <CC・V|C・V・CC>
| bla | ck_is | <CC・V|C・V・C>
【注】Cが子音で、Vは母音を表わす。中黒(・)のない部分はブレンド音。
すなわち、creamの〔cr-〕およびblackの〔bl-〕が語頭のブレンド子音で、両語はそれぞれ、これに続く母音の〔ea〕および〔-a-〕を併せてCCV型の音則を作っていますが、そのあと、わずかに音の切れ目が生じます。
その結果、creamの語尾子音の〔-m〕が次に続くandにリンキングされ、またblackでは〔-ck〕(=K)の音が次に続くisにリンキングされて、後半では記号上CVCC型もしくはCVC型の音則を示します。
CVC型は英語の音節の基本単位となるものですが、一般に最後の子音が弱くにしか発音されないため、日本人の耳には聞こえにくく、black
isにおける語末の〔-s〕がまさにその具体例です。
一方、andの〔-nd〕は語尾のブレンド子音ですから、cream andでは最後の〔-d〕がほとんど聞こえず、記号上はCVCC型であっても、実際にはCVC型の音則と見なしていいくらいです。しかし、andの〔n〕は聞き取れます。なぜなら、そのあとに消えてしまいそうな〔-d〕が続くので、〔n〕の音を残す必要があるわけです。
つまり、語尾ブレンド音の〔-nd〕の発音は、〔n〕のとき舌で口の中を完全に密閉して、そのままの状態から〔-d〕と言うとき舌先を放します。言い換えれば、単独に〔d〕の音を出すときは、舌先を前歯の後ろに当てる動作から始めますが、〔n〕のあとに続けるときは、舌がほぼ同じ位
置に残っているため、〔-d〕の音を出すための最初の動作が必要でなくなるのです。
なお、レッスン8に出てくるmint and chipはcream and sugarとよく似た音則を示しますが、厳密に言うと少し違っています。
| min | t_and | <C・V・C|C・V・CC>
mintの〔-nt〕は語尾子音のブレンド音ですが、語末の〔-t〕が次に続くandの語頭母音の〔-a-〕に引っ張られて、2つに分断されています。
とはいうものの、あまり細かなことは気にせず、ここに示した3つの音則は同じリズムと見なしてかまいません。cream
and sugarとblack and fineでは文の構造が違っていますが、音則はほぼ同じになるのです。
以上、この稿に示した音則法をしっかり身につけていれば、あとはその前にwould
youおよびlikeという別の2種の音をくっつけるだけで、“Would you | like
| cream and | sugar?”というフレーズを美しい音色で奏でることができるでしょう。
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