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■英語学習室(4−4)音則法(A)− Simple is Best (4)より

2002.8.2

■of をめぐる音則

 レッスン10に出てくる下記の2つのフレーズに含まれる音則を見てみましょう。

  Can I|have_a|cup_of_ice ?
  Can I have|two|cups_of|water ?

 この2つのフレーズにおける音則の違いを見るにつけ、人間の脳の働きの凄さに改めて驚かされます。
 なお、同レッスンには“May I have a cup of ice?”というフレーズも取り上げられていますが、“May I 〜 ?”と“Can I 〜 ?”はほぼ同列に扱われており、両者の違いがフレーズ全体の音則に何らの影響も及ぼしていません。
 上のフレーズではhaveの目的語が a cup of ice という単数ですが、下のフレーズでは two cups of water という複数になっています。その結果、上のフレーズでは a が母音であるため、前に位置する have にリンキングされます。一方、下のフレーズは two が子音で始まるため、こちらは have とくっつきません。で、音則上の区切り線の位 置が違ってくるのです。
 ついで、後半部を細かく検討してみましょう。

  |cu|p_o|f_ice|<CV|CV|CVC>
  |cup|s_of|wa|ter|<CVC|CVC|CV|CV>

 ice が1音節の語で、water が2音節の語ですが、ここで重要になる音則は cup of と cups of の違いです。
 つまり、of が母音で始まるため、その前の〔p〕または〔s〕にリンキングされるのは当然ですが、上の句ではさらに ice が母音で始まるため、of と ice がリンキングして、cup of ice の3語が1語のように発音されます。
 cup of ice だけを単独に聞くと、of の子音が〔v〕の音ですから、後半が vice(悪徳行為)のように聞こえます。前半は cuppa(紅茶一杯)とか、copper(銅)のように聞こえなくもありませんが、実際には文全体で文意を判断するので、聞き違えることはありません。しかし、こうした音則を知らなければ、何を言っているのか、聞き取れないことがしばしばあります。
 音則を知るには、まず基本定石となる44の英語のサウンド(子音26・母音18)を身につけることが絶対条件になりますが、これはPV法を用いて学べばいいでしょう。