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■英語学習室(6−2) PV法(4)−Simple
is Best(6)より
2002.11.20(水)
■語尾子音の〔-l〕とカナの「ル」
語尾が〔-l〕の音で終わる単語としてレッスン6−1に
scale、6−10に towelという語が出てきます。ひとまずフレーズ全体を見てみましょう。
(1) Can you / put your luggage / on the scale,
/ please?
(2) Can we / have more towels?
(2)のフレーズはVO部分の have more towels (タオルを手にする)だけで文を完結できていますが、(1)のフレーズはVO部分の
put your luggage(手荷物を置く)だけではどこに置いていいのかわからないので、さらに
on the scale(秤の上に)というメッセージが添えています。
すなわち、(2)には意味のかたまりが2つしかありませんが、(1)では please
を除いて意味のかたまりが3つあるので、そのぶん聞き取りが難しくなります。もし
luggage で終わっていれば、put your luggage が頭に残りやすいので、意味を容易に把握できるはずですが、on
the scale が続くと put your luggage が頭から消えがちです。しかも、瞬間的に
scale が何であるかがわからないと、頭が真っ白になってしまいます。
実際、日本人の多くが scaleを聞き取れません。なぜでしょうか?
scale は「スケール」という日本語の外来語になっていて、それを何百回も何千回も聞いてきたので、本物のscale
の発音に対してすぐに反応できなくなっているのです。
scale はPV法表記では〔sc〕〔a-e〕〔l〕となります。語頭の〔sc〕は〔s〕+〔c
= k〕というブレンド音で、母音は「エイ」に似た二重母音で、〔l〕は語尾子音です。日本語はほとんどの音が母音で終わりますが、英語は原則として子音で終わるため、日本人には〔l〕が聞き取りにくくなっています。
-ale で終わる単語は whale(鯨)、male(男)、pale(青白い)、sale(販売)、tale(物語)など、ひんぱんに出てくる単語なら耳がキャッチしてくれますが、hale(丈夫な)や
stale(使い古した)などの頻度の低い語では意味が一瞬ぴんとこないので聞き取れないことがしばしばです。
外来語の「スケール」は「規模」「目盛り」「定規」「等級」などの意味で使っており、ほぼ
scale と見合っているので、発音だけ直せば使いやすい単語です。
一方、towel のPV法表記は〔t〕〔ow〕〔弱母音の e〕〔l〕となりますが、〔弱母音の
e〕を発音しない人がたくさんいます。
日本語の外来語表記では「タオル」と書きますが、もっと正確にするには「タウル」としたほうがよかったと思います。〔ow〕は
cow の中にある二重母音で、あえて仮名表記すると「アウ」でしょう。「タオル」の「タ」の中にすでに「ア」が含まれているので、「タウル」とするほうが
towel に似ています。そのじつ、towel の中に「オ」という音はどこにも見当たりません。
したがって、「タ・オ・ル」と3音節で言うのをやめて、1音節で〔tow〕+〔l〕と発音するよう練習してください。ただし、(2)のフレーズでは
towels と複数形で使われているので、語尾の〔s = z〕を忘れないように。
仮名は日本語を表記するために作られた文字ですから、英語を仮名では表記できませんが、英語を読めない人には仮名で示すしかありません。外来語を仮名で表記するルールが確立しないうちに間違った書き方がひとり歩きしてしまったので、いまさらどうしようもありませんが、英語を本気で学ぼうとする人は仮名から離れることが先決問題です。
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