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■英語学習室(6−6)音則法(13)“Simple is Best”(6)より

2002.12.9(月)

■VOC型の文での使役の have

 レッスン6−10には骨のあるフレーズがいくつか出てきます。“Simple is Best”は、聞いて意味がわかるだけでなく、自分で言えることを目標として作られていますが、本シリーズを甘く見ると、いつまで経っても話せるようになりません。
 それはさておき、使役の have を含むフレーズは日本人にはなかなか使いこなしにくいと思います。

  Could we / have someone / help us / with our bags?
  (私たちはできるだろうか?/誰かを持つ/私たちを手伝う/私たちのカバンをいっしょに)

 カバンを運ぶためにポーターか誰かを手伝いに寄こしてくれと頼んでいるフレーズです。we と us と our と「私たち」に関する語が3度も出てきて、日本語からすると、いささかくどいようですが、英語は何事もはっきりさせたがる言語です。
 このフレーズは have someone が核になっているVO型の文で、help us は someone がすることですから、この部分がC(補語)になり、全体の文型はSVOC型の疑問文ですが、これに with our bags というA(副詞類)が添えられています。
 このフレーズでは、Cの部分の help us がVO型であることに注目してください。英作文は積木遊びのようなものですから、英文和訳のときはVOもしくはVを捜して、そのあとで別 のOまたはCを捜し出せば、どんな複雑な文でも構造についてはすぐに理解できます。
 さて、取り上げた例文の音則は次のようになります。

  Could_we have|someone help us|with our bags?

 could と we は「クッディー」のように聞こえるので、子音同士のリンキングがあると見なしてかまいません。could you ほど滑らかなリンキングではありませんが、〔w〕が半母音ですから、could you に準じた音則になります。
 最初に“Could we have 〜?”と言って、私たちが「持つことができるか?」と問いかけていますが、こうして分析してみると、「所有の have」も「使役の have」も共通の性質を持っていることが見てとれます。
 ついで、someone help us がひとかたまりで発音され、この部分の文型がSVO型になっている点に注目してください。
 つまり、VOCにおけるOCの関係は、たとえば make me happy の me と happy の関係のように、主部と述部の関係になっているので、Cの部分がVO型ならSVOのように見えてしまうのです。もっとも、Oの部分には me のように「目的格」が使われるので、この someone もそれとわかります。
 音則を学ぶと、別の角度から文の構造が見えてくることがおわかりいただけたでしょうか。音則がわかると、英語話者の頭の中で「何が、どのように」考えられているかの見当がつくようになります。