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『英単語マニア』[FAQ]

『Kanji Calligraphy』

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■英語学習室(7−2)語源法(3) “Simple
is Best”(7)より
2002.12.24
■挨拶言葉は文化の縮刷版
人は誰かに出会ったとき挨拶を交します。そのおり、地域を越えて共通
する挨拶言葉もありますが、地域ごとにそれぞれ違った挨拶言葉もあります。
レッスン7−6で取り上げたいくつかの挨拶のフレーズは、必ずしもテキストに掲げた地方だけで使う特有の言葉というわけではなく、その地域で比較的よく使われているという意味と解釈してくださいい。それらのオリジナルは下記に示すとおりです。
(1) Hi, homey! …… もとは黒人の表現
(2) Yo, bro! …… もとは黒人の表現
(3) Hey, bra'! …… もとは黒人の表現
(4) Hey, dude! …… 昔のヒッピーの表現
(5) Hi, y'all! …… 女性がよく使う表現
(6) Hey, man! …… 若い人がよく使う表現
(7) Hi, there …… 一般的な表現
(8) Howdy! …… 昔のカーボーイの表現
(1)〜(7)は<間投詞+呼びかけの言葉>から成っています。間投詞は
Hello や Hi や Hey がふつうですが、極端に言えば何でもよく、日本にある米軍基地の中では「オッス」とか「オッハー」も使われています。
しかし、ある地域でしか使われない言葉もあり、ハワイで使う“Shaka bra'!”はまさにそれに相当します。この挨拶を知らないアメリカ人のほうが多いはずで、大半の人がきっと“Never
heard of it.”と言うでしょう。また、しばらく使われていても、死語になるものもたくさんあります。言葉は生き物なのです。
(1)〜(3)はもともと黒人たちが使っていた表現のようです。homey は「わが家のような」という形容詞が転じて「田舎者」という意味で使うようになりました。もとは東部の黒人が南部からやってきた黒人を指してこう呼んだようです。homie
または homy とも表記します。
bro は brother の略ですが、この母音は brother の中の〔-u-〕(duck
の母音と同じ)の音ではなく、radio や potato での語尾の母音と同じで、二重母音です。ちなみに、sister
の略は sis で、ギャング映画では悪役があばずれ役の女性に対して、“Hey,
sis! Happy holiday.”(おい、ねえちゃん、楽しい休暇にしろよ)などと使ったりします。ちなみに、sissy
と言えば「女々しい男の子」を指します。
bra' という表記はふつうの辞書には出ていません。bra なら brassiere
のことですが、“Harriet the Spy”という映画の中では、いじめにあったハイエットがクラスの女の子のブラジャーを竿の先にくっつけるシーンがあって、そのとき男の子たちが“Bra
on a pole.”とはやしたてていました。bra と bra' はまぎらわしいけれど、母音が「アー」に近い音なので
bro(ブローに近い)に代えるわけにはいきません。
dude は「あんた」という意味で使いますが、ドイツ語の「馬鹿」に由来するという説があります。ついでに、「気取っている」という意味の
dudish という形容詞を覚えておきましょう。
y'all は you all(あんたたち、みんな)の略です。したがって、もともと相手は複数であるべきですが、現在は相手が1人でも
y'all と言います。女性がよく使いますが、英語でも男女によって違う言葉がしばしばあります。
(6)は若い人がよく使う表現です。若者の言葉に対する創造力はまことに豊かで、常に新しい言葉を生み出しています。とくに挨拶言葉はわかりさえすればなんでもいいわけですから、はやりすたりが激しく、若者言葉には死語になるものが多くあります。
黒人英語や若者言葉が米語の表現を増やし、活力のある言語にしていることがご理解いただけたでしょうか。
(7)はカジュアルな言い方です。社会には階層がありますが、それぞれの階層で違う言葉が使われていますが、あらゆる階層で使われる言い方もあります。
(8)の“Howdy!”は“How do you do?”が“How d ye?”に縮まって、さらに一語になったもので、もとは確固たる完全文ですが、いまでは
Hello と同じ間投詞になりました。“Howdie!”とも表記されます。
howdy は2音節ですが、真ん中に〔ow〕という二重母音が入っているので、言葉を口にするときの間合いの関係上、間投詞だけで挨拶するのがふつうです。
挨拶言葉は人と人との距離を決定して、仲間を見分ける相対的な表現ですから、状況に応じて最もふさわしいものを選ぶ必要があります。
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