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■英語学習室(8−1) 音則法(14)“Simple is Best”(8)より

2003.1.30

■副詞がフレーズに及ぼす音則

 “Simple is Best”のレッスン8−1の冒頭部に見られる次のフレーズの音則は下記のようになっています。

  Where | did_you last | put_it?

 put と it はリンキングして、〔t〕の〔l〕化現象が生じて、「プリット」のように聞こえます。
 put を see に代えても、リンキングの音則は同じです。

  Where | did_you last | see_it?

 lastは「最後に」という意味の副詞ですが、これを文末に持ってきても意味は変わりません。そのとき、音則は次のようになります。

  Where | did_you put_it | last?

 where の中の母音は三重母音ですから、ポーズが生じます。last の母音は短母音ですが、口を大きく開けるため、長めの音になります。そして、where と last の間に挟まれた did you put it をいっきに発音すると英語らしくなります。did you put it だけを何回も練習して口癖にしておくのがこのフレーズをスムーズに話すコツです。
 また、lose を使って同じ意味のフレーズにすると、次のように言うほうが自然です。

  Where / did you / lose it / at?
  Where | did_you lose_it | at?

 上段の斜線が意味の区切りで、「どこで」を at where という形で示しています。なお、英語話者はこのatを文法的な間違いと感じるようですが、実際に使われている言葉は誤りとは言えません。前置詞が文末にくる形にも慣れておくことが肝要です。
 下段に示した音則では、この場合の at の母音が弱母音ではなく、短母音の〔-a-〕のサウンドですから、やはり口を大きく開けます。したがって、where と at の間に挟まれた did you lose it をいっきに言います。
 where を when に代えても同じ音則になります。

  When | did_you last | have_it?

 やはり have と it がリンキングして「ハビット」のように聞こえます。
 なお、テキストには出ていませんが、下記のような言い方もできます。ある状況を言い表わすとき、日本語でも、英語でも、いろんな言い方ができますが、両者は「多対多」の関係にあるわけで、それを「一対一」的に考えると翻訳しにくくなります。基本の文型を使いこなせるようにして、その場に最もふさわしいと思う表現を英語で考えたほうが手っ取り早いでしょう。

  When / was the last time / you / saw it?
  When | was the | last time | you | saw_it?

  When / was the last time / you / remember / seeing it?
  When | was the | last time | you | remember | seeing_it?

 両文ともそれぞれ上段の斜線が意味の区切りで、下段のタテ線が音則上の区切りです。音則と文則の両面 から考えるなんて、ちょっと「面倒」と思うかもしれませんが、英語では音節が織りなすリズムがとても大切ですから、こうした区切りが脳の中に少しずつ刻まれていくことによって、考えなくても口からすらすら言葉が出てくるようになるもの、と承知してください。