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■英語学習室(8−4)“Simple is Best”(8)より音則法(14)
2003.2.17(月)
■does itとis itにおける音則
レッスン8−7におけるキーフレーズは下記の2つだけです。
How / does it / fit?
How / does it / feel?
テキストでは衣料品を買い求める場面で上記のフレーズを使う例を示しましたが、この2つの文は非常に汎用性が広く、さまざまな場面
で用いられます。英語話者の誰もが何百回、何千回と使ってきたフレーズです。
たとえば、歯医者さんが患者に麻酔をかけて、効いてきたかどうかを確かめるときなど、“How
does it feel?”と聞いてきます。局部麻酔ですから、主語が it になる点が英語の面
白い点です。
また、挿し歯や入れ歯の具合を聞くとき、“How does it fit?”と聞いてきますし、靴屋さんもこのフレーズをよく使います。何か物を工作しているときにもこのフレーズが出てきます。さらに、のっぴきならない用事を持つ人とスケジュールを調整するときなど、“How
does it fit in your schedule?”のように応用形が使われたりします。
この2つの文の音則上の要点はdose itの部分で、リンキングして|doe|s_it|となるので、「ダジッ」のように聞こえます。語末の〔-t〕は無気音ですから、あまり聞こえません。does
itだけを何度も口慣らし練習して、そのあとhowとfeelを加えて、ついでfeelをfitに置き換えて練習してください。そのとき、舌や歯が正しい位
置に来ていますか?
また、下記の2つのフレーズは上記した2つのフレーズと同じ意味で使われます。
How's it going?
How is it?
上の文はレッスン8−3に挨拶言葉として出てきましたが、そこでは下記の2つのフレーズも同じような意味で使われています。
How are you doing?
How are you (today)?
上段のフレーズはyou doという元の形を進行形の疑問文に変えてare
you doing?とし、さらにhowという帽子をかぶせたものです。ちなみに、音則は下記のようになっています。
How_are you|doing?
are youは「相手の状態をたずねる形」ですから、両語は切っても切り離せない関係にありますが、これにhowがくっついて、how
are youまでをいっきに言います。
howは昔のカーボーイ映画(西部劇)でインディアンの酋長が右手を肩の前に挙げて“How!”と挨拶するシーンがありますが、あのセリフが
how の性質をよく表わしています。
前出した“How's it going?”はit go(es)を進行形・疑問文のis it goingの語順にして、さらに帽子の
how をかぶせたものです。これは「何かの進行状況はどうですか?」とたずねる文ですが、挨拶言葉にも転用されました。
How's_it|going?
音則を見ると、is it がリンキングしている部分がdoes
itと似ています。さらに、isの〔-i-〕が how に呑み込まれて音が脱落して短縮形になっています。したがって、how's
it の部分は「ハウジッ」のようになって、全体で「ハウジッ、ゴーイン」のように聞こえます。
また、“How is it?”と“How are you?”は「構造」的には同類の文ですが、「意味」的には、たずねる対象が違う関係上、使われる場面
も違ってきます。
たとえば“How is it?”は何か初物を試すとき、たとえば酒やワインの味をたずねるときに使えるフレーズです。
なお、レッスン8−5に出てくる“How do you like it?”もこの稿で示したフレーズと似たような意味で使われます。
さらに、このフレーズからhowを取り除くと、レッスン8−8に示された“Do
you like it?”に還元します。
“Simple is Best”はただ単に会話例を羅列しただけのテキストではありません。学習者が英語の構造を理解しやすいようにと、基本となる文型を関連づけて配置している点に気づいていただけたでしょうか。
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