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■英語学習室(10−2)PV法( )

2003.2.24

■really の中の〔r〕と〔l〕

 ブック10では really という語が盛んに出てきます。ひとまず really を含むフレーズを拾い出しておきます。

 (1) Really!(10−3・4・5・10)
 (2) Really busy.(10−4)
 (3) I really had a good time.(10−9)
 (4) We really had a great time!(10−10)
 (5) I had a really good time!(10−10)
 (6) I get really tired.(10−9)
 (7) It's really good.(10−1)
 (8) It's really nice.(10−10)
 (9) It was really nice.(10−10)
 (10) It was really beautiful and relaxing.(10−9)

 really は副詞ですから神出鬼没です。(3)〜(5)はほとんど同じ意味ですが、形式上(3)(4)では had を修飾し、(5)は good を修飾しています。(2)は busy、(6)は tired、(7)は good、(8)(9)は nice、(10)では beautiful と relaxing の2語を修飾しています。
 構文的には(1)は一語文で、(2)が「省エネ文」です。(3)〜(6)は「動詞文」で、(7)〜(10)は「be 動詞文」です。
 動詞文のうち、(3)〜(5)は<have +目的語>から成るSVO型の文です。(6)の get は be 動詞に似ていて、tired が補語になっているので、SVC型の動詞文です。
 いずれも簡単なフレーズで、すぐに覚えられますが、ギルバートやグレースのように、滑らかにreallyを発音できますか?
 really には〔r〕と〔l〕という日本人にとって最もやっかいな2つのサウンドが両方とも含まれているので、絶好の練習ワードになります。
 もっとも、really の発音は、場面によって変わってきます。個人的な癖も大いに影響しますが、ほぼ下記の2種類の発音があると見なしていいでしょう。

  (1)〔r〕〔ee〕〔弱母音〕 〔l〕〔弱母音の i〕
  (2)〔r〕〔-i-〕〔弱母音〕〔l〕〔弱母音の i〕

 (1)では ea の綴りに対して、長母音の〔ee〕および弱母音の2つの音が当てられていますが、弱母音のほうは無視してかまいません。はっきり言って、発音しなくてけっこうです。
 しかし、(2)の場合は〔-i-〕が短母音ですから、弱母音の「シュワー」(曖昧に発音するので「ア」とも「ウ」ともつかない音になる。しかも弱い音なので、非常に変動しやすい)も発音されます。
 (1)と(2)との違いは‘ea’の部分だけですが、練習は(1)で始めてください。そのさい、3番目の弱母音は発音する必要ありません。
 なお、最後の音は日本語の「イ」に近い音ですが、これも弱母音ですから、fish の〔-i-〕のような明確な音ではありません。
 まず最初に、〔r〕と言うとき舌先を軽く上向きにそらしてください。しかし、あまり巻き上げすぎると、次の音に移るとき、舌の動きが間に合わなくなります。
 〔ea〕は tree の〔ee〕の別の綴りですから、日本語の「イー」に似ています。この音が出るとき、そらした舌が通 常の位置に戻ってきます。
 そして、〔l〕では舌を素速く上の歯の歯茎の後ろに軽く当てます。強く押しつけると時間的(物理的)に無理が生じます。ちなみに、綴りは ll となっていますが、これは重子音ですから、音は1つしかありません。
 最後に弱母音の「イ」を言いますが、この音はそれほど重要ではありません。
 重要なサウンドはやはり〔r〕と〔l〕の2つです。したがって、練習ではまず舌の2段階の動きだけの筋トレを重ねてください。正しい音は舌の動きに応じて出てきます。really が上手に発音できれば、あなたの英語は一皮むけます。
 なお、レッスン10−4に“Lovely.”という女性やイギリス人がよく使う一語文がありますが、really ができればおちゃのこさいさいで言えるようになります。