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■英語学習室(11−3)“Simple is Best”(11)より音則法(17)
2003.5.6
■子音+二重母音のリンキング
会話では、言葉が条件反射的に口から出てこなければなりません。レッスン11−9で取り上げた下記のフレーズは典型的な一発表現ですが、この種の使用頻度の高い慣用フレーズは瞬間的に取り出せるように、日頃からこのセリフを使う場面
を設定した状況下で練習しておく必要があります。
Glad / I could / help.
この文はglad の前に I'm が省略されています。ちなみに、glad
は100万回に41回の比率で登場する単語です。
使用頻度の高い形容詞のナンバー5は other、good、new、old、great ですが、good
対 glad は約100対3の割合で使われ、great 対 glad はほぼ100対6くらいの使用率になっています。
とはいっても、gladは慣用的な限られたフレーズでひんぱんに使われており、そのひとつがこの稿のテーマの“Glad
I could help.”です。これは「(私は)喜んでいる/私はできた/手助けする」という意味ですが、リンキングの部分を聞きもらす人がいるので、音則を詳しく説明しておきます。
Gla|d_I|coul|d_help.
(1) (2) (3) (4)
このフレーズの子音と母音の並びは|CCV|CV|CV|C(C)VCC|となっており、英語では子音が母音の2倍近くあることがよくわかります。
(2)の位置のリンキングは〔-d〕+〔i-e〕の<子音+二重母音>です。これと同じ音則は、ほかにも
should I、could I、did I などの形でたびたび登場しますが、このフレーズになじみのない人では、glad
I を1つの単語として聞いてしまうことが実験でわかりました。
しかし、この種のリンキングについて知識を持っておけば、ほかの<子音+二重母音>の音則を聞いたときにも応用がきくようになります。
(4)の〔-d〕+〔h-〕は子音同士のリンキングです。ところが、hour や honor
など、〔h〕を読まない単語があったり、また him が 'im となって〔h〕が脱落することからわかるように、〔h〕は消えやすい音です。とくにロンドンっ子のクックニイはこの〔h〕を落とします。映画“My
Fair Lady”でオードリイ・ヘプバーン扮するイライザは〔h〕の発音が大の苦手で、たとえばhardlyを
'ardly、Hampshireを'ampshireなどと言っていました。したがって、(4)の部分の音則もじつはそれに近くなります。
なお、文頭の〔gl-〕は語頭のブレンド音で、文末の〔-lp〕は語尾のブレンド音です。〔gl-〕では〔g〕と〔l〕が両方とも発音されますが、〔-lp〕の〔-p〕は口を閉じたまま終わるのでよく聞こえません。
“Glad I could help.”の音則は、リンキングの基本形のひとつですから、頭にしっかり焼きつけてください。この形の音則をマスターしておけば、かなり広い範囲で応用がきくようになります。
何かを手伝ってあげた人から“Thank you.”と言われたとき、“You're welcome.”一本槍ではなく、状況に応じて“Glad
I could help.”と返事できるよう、勉強仲間といっしょに練習を重ねてください。
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