■sixth をめぐる音則

2003.8.9(土)

 〔x〕という音は、たいてい語尾にしか現われませんが、six の序数詞の sixth は、文字面のうえで語中音になっています。
 〔x〕は〔k〕+〔s〕にほかなりませんが、その後ろに〔th〕が続くと、とても発音しにくい音になります。論より証拠、バブ・ゴーデンから送られてきたボイス・プリントを添えて、同時にバブ自らが書いた日英両文のコメントを併せてお届けしておきます。

SOME IMPORTANT NOTES:

1) 音声的には[I'm+in]が一つの単語であるように発音します。
   Phonetically,“I'm”and“in”are pronounced and treated as one word.
   Similar to“愛民”.

2) 通常の場合、〔x〕では二重子音が〔k〕+〔s〕の音が絡み合っているけれ
  ども、“six”の発音では〔k〕が無気音の口の位置(弱子音)に縮められます。
  そのため、〔k〕の部分は音波では形が見えずに、〔s〕の部分だけ形が見えます。
   Normally, 〔x〕is composed of the two sounds〔k〕+〔s〕, but in the
  pronunciation of "six" the 〔k〕sound is reduced to a non-aspirated
  mouth position only, thus no waveform is seen for the 〔k〕portion
  of the sound, only the〔s〕can be seen.

MP3s
  MP3-1.mp3 “I'm in six -”
  MP3-2.mp3 “ - th grade.”
  MP3-3.mp3 “I'm in sixth grade.”
  MP3-4.mp3 “I'm in sixth grade.”デジタルスローモーション

 〔x〕だけの単音(といっても2つの音が入っている)を発音する場合と six の単語を言うときの〔-x〕は違っていますが、これは『英語のサウンドとリズム』を見てください。私どももボイスプリントを作るまで、この音則に気がつきませんでした。
 さて、“I'm in sixth grade.”の声紋でわかるように、sixth では six- と -th とをほんの少し離して発音しています。当然だと思いました。そうでないと舌の動きが間に合いませんから。

(バブ・ゴーデン)