■“The TA Primer”
2003.11.13(木)
頭から英文を読み下す方法
英書には<写真・絵画類+説明文>の形式をとる書籍があります。たいてい左ページに写真・イラスト・描き文字・図表などがあって、右ページが説明文になっています。
“The TA Primer”という小冊子の1ページ目の Introduction をめくった見開きとその次の見開きは次のようになっています。
<P2> いま、まさに人が目覚めようとする写真
<P3> 左ページの写真の説明文
(1) First / let's / find out something / about you.
(2) This is / you / beginning a day.
(3) It's / a brand new day.
(4) What / are you / feeling?
<P4> ニコニコマークの顔のイラスト
<P5> 左ページの絵の説明文
(5) Do you / feel / glad / to be awake / and / alive?
(6) Are you / looking forward to the good things / that can / happen
/ to you / today?
意味上の区切りを示す斜線を入れておいたので、文頭から読み下しながら意味を汲み取れると思います。読み方のコツを紹介しておきます。
(1) は「はじめに、しよう、何かを見つけることを、あなたについて」という意味です。いわゆる<let's
文>で、find out が句動詞だから、something が目的語で、about you は副詞類です。したがって、<let's+SVA>型の文になります。
(2) の‘This is you’が左ページの写真の人物を指しており、「これが、あなた、1日を始める」と訳せます。この
beginning はそこいらに転がっている文法書や辞書には用例が出てきません。この
begin は他動詞で、現在分詞が進行形と親戚関係にあることをよく示しています。
(3) の brand new はハイフンが抜けていますが、これは明らかに形容詞ですから、「それは、真新しい1日」と訳します。
(4) は「何を、あなたは?、感じていますか」となります。この feel は what
を目的語とする他動詞ですが、what を how に代えると自動詞になります。
(5) は「あなたは?、感じる、嬉しく、目覚めていることを、そして、生きていることを」と訳せますが、この
feel は feel glad がVCの関係ですから自動詞です。
(6) は「あなたは?、いいことを探している、それは起こりうる、あなたに、きょう」となります。ちなみに、looking
forwad to は他動詞で、happen は自動詞です。
英語は動詞の使われ方さえ見つければ、この種の本ならすらすら読めるので、ぜひ頭から読むコツを身につけてください。
なお、本書は心理学のTA(Transactional Analysis)の分野を扱った佳作で、著書は
Adelaide Bry です。版元は New York に本拠を置く Harper & Row Publishers,
Inc. で、Perennial Library に収められた小冊子(いわゆる新書・文庫本)です。
TAとは「人の心の中にひそむP(親)・A(大人)・C(子供)の3つの心から人の心を分析する興味深い心理学」で、わが社では沖縄教育出版の『心のおしゃれ』(6冊セット)を取り扱っています。もちろん日本語版で、著者は加藤浩一先生です。各巻ともA5判の
192 ページ(最新刊の第2巻のみ 240ページ)で、定価は 2,000円です。
どれか1冊読んでみませんか。でも、人の心がわかるようになるので、気をつけて使ってください。
(K.T)