■アカデミックなTOFEL
2002.1.18(金)
さて、最後はTOEFLですが、アメリカで通っていた学校で毎月TOEFLを半強制的に受けさせられていて、私が自主的に受けたわけではありません。私はアメリカで大学院の進学をとくに考えていなかったため、TOEFLの成績はまったく必要なく、いつも気軽に受けていました。
巷でよく言われるように、TOEFLはほんとにアカデミックな試験です。ぜんぜん聞いたことのない学術的な単語が読解問題、リスニング問題などでどんどん出てきます。このテスト用にちゃんと対策してないと、ちょっと太刀打ちできない感じです。
いい例がクラスにサウジアラビアから来ている18歳の男の子がいて、その子はもう高校時代からアメリカに来ているので、日常会話は完璧すぎるほど完璧で、「しゃべりすぎ!」ってくらいよくしゃべるし、その子のホストファミリーも「アブドラは学校でいったい何の勉強をする必要があるの?His
Englishis perfect!」とまで言っていたのだけれど、大学進学に必要なTOEFLテストの点数はなんと私以下!
一方、私と同じクラスの23歳のタイ人学生はTOEFLのスコアと大学院進学のために必要な「GRE」のスコアがほかの生徒の群を抜いて良く、辞書1冊が頭に入ってんじゃあないかと思わせるくらいのボキャブラリーの持ち主で、文法・読解もほとんどパーフェクトなのですが、全然しゃべらない。というよりしゃべれない。先生のベッキーに質問されてもオタオタしてしまって、ひとこと、ふたことくらいで終了。グループを組んでディベートをやらなきゃいけないときなんて、彼と組むと、すぐに終わってしまうのです。
対照的な2人がクラスにいて、学校帰りの車の中でベッキーがいつも「うちのクラスを見てると、“ことば”には人々が通常の日常生活で使うものと、大学・大学院などで必要なアカデミックなものとがあって、それらがずいぶん違っていることがよくわかるでしょう?日常生活にまったく困らないほどの英語が話せることがイコール学問的な舞台でやっていけるっていうことではないのよ。自分の国の言葉で考えてみればわかるでしょ?」と言ってました。
でも、この2人の例は両極端で、テストの英語もしっかりできるし、会話も問題ない、というクラスメートもちゃんといました。アメリカでの進学を考えるのなら、会話とテストの勉強の両方をバランスよくやらなければならないわけですが、なかなかタイヘンそうでした。
テスト勉強重視でいくと、やはりリスニングとリーディング、そしてエッセイのためのライティングの力を上げることがメインになるし、文法や構文もきっちり正しく勉強しなければいけないので、どうしても頭で考えることが先に立って、いざ「話す」ときには口が重くなってしまう人が多いように見受けました。
逆に、私のように大学入試テストのための勉強をしていない人たちは、自分の話すブロークン・イングリッシュを恐れないため、口調は軽やか、一見(一聞?)、「聞ける・話せる」ふうですが、ちょっと込み入った話や読み物、ニュースなどに出てくる難しい単語に対してはすぐにお手上げ、って感じでした。たしかに、日本語でも〈よどみなく流暢に話す人=中身のある話をできる人〉ということではないですもんね。
私の「英検・TOEIC・TOEFL受験経験談とそれにまつわるエピソード」は以上のような感じです。次に、違う英語の資格試験を受ける機会があったら、ぜひ報告させていただきたいと思います。試験は当分お預けにして、いまは英語力を生かせる就職さがしに奔走中です。