■ルドルフは監獄に入るつもりなの???
2002.2.7(木)
今回も前回と同じく発音の失敗のお話です。日本人が苦手な音は自分たちが中学・高校と英語を勉強してきてよくよくわかっていると思いますが、アメリカでいろんな国から英語を勉強しに来ている人たちに出会って、みんなそれぞれ苦手な音があるんだな、ということを知りました。
ベッキー(私の先生)は長い間、留学生に英語を教えているので、そういう問題にすごく詳しいので、帰りの車の中でこのテーマについて話したことが何度かありました。
たとえば、スペイン語話者は“y”の音が“j”になる傾向があるみたいで、たとえば“you”が“jou”となっている人がいました。これはスペイン語の綴りの規則に起因する問題だそうです。スペイン語もローマ字を使っていて、英語と同じ綴りが違う音になっているんで、ついつい母国語の綴りの音が出てしまうとのことです。かえってやっかいかもね。
ルドルフというコロンビアから来ている28歳の人がいました。彼はMBAをとるためにアメリカに来たわけだけど、とっても頭が良くて、TOEFLやGREなどのスコアがものすごく高いので、きっとエリート大学に行くんだろうねーってみんなで言ってたんだけど、ベッキーが「ルドルフはどこにアプライするの?」って聞いたら、“Jail”って言うから、みんなビックリして「え???」って感じで面食らっていたところ、ベッキーだけが意味ありげに笑っていたので、「なに、なに?」と聞いたら、ベッキーがこう言いました。
You mean "Yale", right?
ルドルフはあの有名な「Yale(イエール)大学」のことを言っていたのです。jailなんて言うから、すっごく驚いちゃいました。私たちからすると「yとjはぜんぜん違う音じゃん!」と突っ込めるけど、向こうに言わせると「じゃあ、きみたちのlとrだってぜんぜん違うじゃん!」と言われると反論の余地がありませんよね。
韓国の人たちは「ツ」が「チュ」になって、「ヒロミツ」という子が「ヒロミチュ」って言われていて、それが面白くて私たちも「ヒロミちゅ〜」と可愛らしいニックネームで呼んでいました(笑)。
また、韓国の人は〔f〕の音が〔p〕になりがちで、"difficult"が"dippicult"、"different"が"dipperent"、"if"が"ip"てな感じの人が多かったです。
アラビックを話す人は〔r〕音がすごく強く耳に響いて、私たち日本人にとっては、とても聞きづらい発音でした。
などなど、もっと気をつけてれば、もっともっといろんな発見があったと思いますが、私がいま思い出せるのはこんな程度です。
それぞれのお国言葉に従うと、それぞれ苦手な音があって、それがみんな違うっておもしろいな、と思いました。
つまり、英語にはある音だけど、その音がほかの国の言葉にはないってことだから、英語を上手に話したいなら、そのひとつひとつの音をしっかり練習しなければダメだということがわかるアメリカ留学の日々でした。
じつを言うと、私は小学校のときグレイブ・ゴールズベリイ先生に英語の音を習っているんだけど、留学するまでそれが大切だということに気づかなかったんです。