■「ドラゴン桜」も『英単語マニア』も語源で学ぶ

2006.3.18(土)

「60年前にこの様な本があったら英語学修に苦労することもなかったと思う。読む本として面白い」

−−N・Y(埼玉県志木市K町・73歳・男性)…『英単語マニア』の愛読者カードより

−−11月下旬〜2月までの期間に紀伊国屋の全店で売れた『英単語マニア』は137冊ですが、その「客層」について下記の報告を受けました。
  女性19〜29歳  8名    男性19〜29歳  32名
  女性30〜49歳  20名    男性30〜49歳  43名
  女性50歳以上  11名    男性50歳以上  7名
 この6層を併せて88%になりますが、残り12%弱には「客層情報なし」もあるので、10代の高校生や予備校生にほとんど売れていないことになります。Yさんは学生時代に本書があったらと言っておられるし、私どもが一番読んでいただきたかった層はじつは大学受験生で、とりわけ難関大学を目指す学生さんに本書を捧げたいと願いました。しかし、受験生は目の前の勉強に忙しすぎて、本書を読む気にならないだろうと出版前から経験的に私どもはそう感じていました。
 身近な受験生にプレゼントしてあげて、もし彼らが本気で本書を読んだら、あっという間に単語博士になることを保証します。少なくとも英単語を覚えるコツを会得することは間違いありません。本書には語源からイメージを多様に広げて英単語を連想的に記憶できるノウハウがふんだんに盛り込まれているからです。
 その裏付けは今週放映されたNHKの『プロフェッショナル』という番組をご覧になった方なら理解すると確信します。コミック「ドラゴン桜」に登場する英語教師のモデルになった京都府亀岡市の竹岡広信先生がこの番組の主人公でした。竹岡塾の塾生たちの大学入試センター試験での平均点は、全国平均を50点以上も上回る180点以上ですが、同塾では確実に語源から英単語を覚える方法を採用しています。
 番組中、竹岡先生が教え方を披露するシーンがあって、professional という番組とのことから、profess は[pro(前)+fess(言う)]だから「人前で言う」、confess は[con(全)+fess]だから「白状する」、infant は[in(ない)+fant(言う)]だから「幼児」、といった語根<fess>とその関連語根について短い説明をされていました。
 この3語はいずれもラテン語由来で、ラテン語の professor(公務員の教師、専門家)は英語と意味がほぼ同じであるばかりか、綴りまでまったく同じとは驚きです。『英単語マニア』では profess と confess を語根<fess=告>の部で、infant は<fate=話>の部で取り上げていますが、インド・ヨーロッパ語に遡ると両語源はつながっているわけだし、受験生が一時的に覚える(竹岡先生は10年後に忘れると言っていた)ものであれば、この教え方で十分でしょう。竹岡先生が実際に教えるときはもっと時間をかけているはずで、テレビは断片だけ放送するので、視聴者が大したことないじゃないかと誤解するおそれがあります。
 番組を見て、竹岡先生は大学受験生を指導する教え方の実力もさることながら、人間味に溢れた人柄のようで、教え子たちに慕われている人格が最も素晴らしい点だと思いました。明治時代の教師みたいですね。同塾は英語学習のモットーに「急がば回れ」を掲げて、語学は地道に努力を重ねるしか達人になる道がないことを強調しているようですが、それはまさしく事実で、NHKによって「ホンモノ」が全国に報じられたことは英語学習者の意識改革に向けて大いに意義のあることでした。
 書籍はインストラクターが教育現場で発揮する融通無碍の指導力を持ち合わせません。本書はメルライン・フライダによるナマの授業に一歩でも近づくことを試みながら編集しました。
(営業部)