■Capitalizeするか否か

2008.5.31(土)

 世界の歌姫Maraiah Carryが来日してますね!超ハイヒールにショーパン+ヘソ出しで始球式のボール投げたり(投げてるというか、前に落としてるだけでしたが……)、最近結婚した夫のNick Cannonとラブラブインタビューを披露したり。またまた「めざましテレビ」で見たネタなんですけど(笑)。

 夜のドームなのに、サングラスかけてたり、インタビュー中は夫の膝の上に座って終始密着など、さすがマライアというか、なんというか。日本人は欧米の芸能人に弱いですからね。「日本の芸能人がやったら、めちゃくちゃ叩かれるだろうなー」なんて思いながら見てました(笑)。そういう私も「まあ、マライアだからねえ」と思ったひとり。

 さて、話は大きく変わって。現在編集に携わっている『錦鯉問答』英語版。バイリンガルの日本人が翻訳し、日本語はカタコトのイギリス人が英語表現をチェックした原稿が私のところに回ってきます。それをを和文と照合して内容の過不足や表記法の統一などのチェック段階を担当しています。この工程のあともまださまざまな角度から校正が入っていくのですが、その前に必ず済ませておきたいのが表記の統一です。

 どんなジャンルにも存在する専門用語。そのジャンルでしか通じないtechnical termってありますよね。錦鯉の世界にももちろんたくさん存在します。そして、日本が発祥の地なので、日本語のままローマ字化したものが英語でも数多く専門用語として使われています。koi(鯉)nishikigoi(錦鯉)はもちろん、Kohaku(紅白)Ogon(黄金)などの品種の名前、shiroji(白地) beni(紅)sumi(墨)maruten(丸点)などの鑑賞用語……無数にあります。

 そこで問題となったのが“capitalize”つまり頭を大文字にする否か。同じ単語でもひとつの章の中でバラバラだったんです。先日、上記のふたりと弊社スタッフとで打ち合わせをして、意識の統一を図りました。こういったことは、a, theなどの定冠詞に次いで、ネイティブでないと感覚的にわからない、なかなか越えられない大きな壁のひとつですよね。イギリス人の校正担当者の弁を引用します。

 Technically in English it would only be capitalised if it was a proper noun, 'shiroji' isn't a proper noun, therefore wouldn't be capitalised, the same with any other colour, hi, sumi, beni, etc.
 The only words that I think should be capitalised are:
 Nishikigoi, variety names, i.e. Kohaku, Sanke, Kujaku,etc place names, i.e. Yamakoshi Village, Ojiya City, peoples names

 “錦鯉”は“Nishikigoi”という固有名詞だが、“鯉”は固有名詞としての認識されておらず、あくまでひとつの動物として一般名詞。だから、dogやcatと同じく“koi”とキャピタライズしないことを基本的な考えとして提示してもらったおかげで、からまっていた糸がすっきり。このあたりの内容は、欧米の雑誌を見ても、表記法は各誌の方針で決められていて、普遍的な統一見解が形成されていない様子で、とても迷っていた問題だったので。さ、この調子で残りの作業もどんどん進めるぞー。

 と、言いつつ……。自分でも自覚しているのですが、私は超文系人間なので、チェック作業が少しでも「理科」系の分野(魚病、遺伝、構造、水の成分など)に及ぶと、スピードが急速にダウン。それだけならまだしも、アタマが拒否するのか眠くなるんです(笑)。我ながら困ったもんです。「自分が本当に体の奥底から理解しているものじゃないからだ」と上司にきっぱり言われてしまいました。た、たしかに。。。

(K.Tashiro)