■ラブ・オーシュリの米留アドバイス(1)/ 苦手な発音を練習しなさい
2001.6.27
キヨコさん、なぜ“I'm looking for a calling card.”を聞き取ってもらえなかったかわかりますか?
この文を紙に書いて見せたとき、相手が“A calling card.”と声を挙げたとのことですが、“I'm
looking for 〜”の部分は常套句だから、聞き取ってもらえていたようですね。冠詞の
a はともかく、なぜ calling card を聞き取ってもらえなかったのでしょうか?
理由は2つあります。ひとつは「心理的」側面の不十分で、もうひとつは「技術的」側面の不足です。
日本人が英語を話すとき、自信がないせいか、あるいは恥ずかしがるせいか、声が小さくなりがちですが、大きい声で言わないと聞き取ってもらえません。寿司屋に入ったとき、カウンターの向こうから「らっしゃいませ」と大きな声が聞こえてきますが、英語はあの調子で話してください。半年後にはたぶんそうなってるはずです。
技術的な面から言うと、calling も card も最初の子音は〔c-〕=〔k-〕ですが、この音は腹の底から出す音ですから、大きな声で言わないと出てきません。日本人は
cool は比較的うまく発音していますが、call は苦手のようです。
call は〔k-〕+ all ですが、all はキヨコさんの住んでいる Albany の〔al〕の部分と同じ「オー」とも「アー」ともつかない微妙な音で、これに〔-l〕がくっついています。
PV法チャートのキーワードの saw (鋸)を思い出してください。saw は〔s-〕+〔aw〕という2つの音からできていますが、母音のキーサウンド〔aw〕は
all の中にある母音と同じです。したがって、saw は「サア」に似た音になります。
call はつまり、〔k-〕〔aw〕〔-l〕という3つの音から成り、むしろ「ク
ァール」のように聞こえます。cool は真中の母音が「ウー」と聞こえる長母音ですから、「クール」と聞こえるので問題が起こりませんが、call
は次の母音とのつながりが難しいのです。
card は〔k-〕〔ar〕〔-d〕という3つの音から成りますが、母音の〔ar〕はキヨコさんの近くのボストンの人はうまく発音できません。でも、全米に通じています。
Park the car in the Harrart yard
上のフレーズはボストン訛りをからかった遊び言葉です。〔ar〕のサウンドが5つも出てきますが、ボストンの人は舌を巻くようにして出すこのサウンドが苦手です。映画
"Thirteen Days" を見ればよくわかります。
ともあれ、saw のサウンドを思い出して call を大きい声で練習してください。大きい声を出せば相手に通じます。
(2001.6.5 のキヨコ日記に応えて)
(ラブ・オーシュリ)