■ラブ・オーシュリの米留アドバイス(2)/ 耳で聞くより頭で聞きなさい
2001.6.27
「アーガト、ゴジーマ!」
上の日本語はぼくの聴覚がとらえた「ありがとうございます」で、ガソリンスタンドでガスを入れて支払いを終えたとき必ず耳にするフレーズです。ぼくはスタンドの店員が言っている言葉を知っているので、ぼくには「ありがとうございます」と聞こえます。
“I figure it out.”も同じことです。キヨコさん、アメリカ人なら誰もがこのフレーズを知っているので、話し手が少々乱れた発音で話しても、聞き手は正しく聞き取ってくれるのです。
聴覚はかなりいい加減な感覚器官で、ぼくが日本語を聞くとき、耳で聞くより、頭で聞いているような気がします。ぼくは沖縄に約
30年も住んでいますが、いまだに次のような音が聞き取れません。
1、一気(イッキ)なのか、息(イキ)なのか、小さい「ッ」(促音)が聞き取りにくい。
2、一生(イッショウ)なのか、一緒(イッショ)なのか、最後に付いている「ウ」が聞き取りにくい。
3、毎日は「マエニチ」と聞こえるのに、日本人に仮名で書いてもらうと「マイニチ」と書くけど、ナゼ?「エ」なの「イ」なの?
以上の傾向は日本語をぼく以上に上手に話すアメリカ人に聞いても共通しています。ぼくはいま、聴覚だけに頼ってもリスニングは上達しないと思うようになりました。要するに、知っている言葉が聞こえているだけで、ぼくの日本語歴からしても、知らない言葉は絶対に聞き取れないのです。仮に音だけ聞き取れたとしても、意味がわからなければ、すぐに消えてしまいます。
結論ーー聴覚を鍛えるより、英文を成り立たせているルールを知ることのほうがうんと大切ですよ、キヨコさん。
(2001.6.12 のキヨコ日記に応えて)
(ラブ・オーシュリ)