■<進行形+受身形>の作り方

2001/12/30(日)

 成人クラスで「いま、彼女の家は新築中です」という英作のとき、次のような答が出てきました。
  Her house is building now.
 そこで、私が「家が自分で自分を建設できるのでしょうか?」と問うと、こんどは下記のような英語になりました。
  She is building her house.
 彼女が家を建てていることはわかりましたが、私が「彼女は大工さんですか?」と問うたあと、一呼吸おいて、こんどは「彼女の家が建てられている」のように日本語を少し言い換えて、これを作文してもらうことにしました。
 この英作は決して簡単ではありません。テーマは家が「建てられている」という状態を表現することですが、そのためには「建てられる」という<受身形>と「している最中」という<進行形>を同時に満たさなければなりません。
 すなわち、進行形を作るには<be 動詞>と動詞の<現在分詞>(-ing が付いている)の2つが必要です。また、受身形を作るには<be 動詞>と動詞の<過去分詞>(多くは -ed が付いている)の2つが必要です。ただし、buildは不規則動詞だから、その過去分詞は built になりますよというところまでヒントを出したあと、いざ英語にしてもらうと、次のような2つの解答が出てきました。
  Her new house is building.
  Her new house is built.
 前者は最初の振り出しに戻ってしまいました。まだお正月には早いのに、なぜだか双六をしたがります。一方、後者は「いま建築中」という部分が伝わりません。残念、あともう少しですが、とうとう私のほうが根負けして答を出してしまいました。
  Her new house is being built.
 生徒から「なるほど、being を使えばいいわけですね。こうすればすべての条件を満たしてますね」という驚きの声が挙がりました。
 ことしはいろいろありましたが、私のところでは小さいお子さんが本物の英語を学びたいと言って、未就学児の生徒数が急増しています。お母さん方が次の時代には英語が必要になることをひしひしと感じとっているのでしょう。
 では、よい新年を!私も少しだけお正月休みをさせていただきます。
 See you next year.

(世羅洋子)